『いろ習慣』(七江亜紀/いろのひと®・カラーキュレーター®)より
最近何だか心が休まらないと感じるなら、周りにいろんな色があふれているのかもしれません。
不要なもの、居心地が悪くなる色が増えると、心がざわざわしてしまいます。持ち物だけでなく、人間関係にしても、ときどき整理する必要がありますね。
今日は『いろ習慣』という書籍の中から、「色を休む」という習慣に興味が湧いたので紹介させていただきます。
おぼろ月
自分に必要な色は、毎日変化する
わたしはカラーセラピーの資格を持っているので、ときどき自分で色を選ぶセッションをします。その結果、気になる色・欲している色は毎回違うので驚きます。
カラーボトルがなくても簡単にチェックできるのは、最近好んで身に着けている服や小物の色で、自分の心の状態がわかります。
おぼろ月
自分の感覚に素直になれば、今の自分に必要な色を集めているのに気づきます。あなたの周りにはどんな色があふれていますか?
*本書より、色彩心理学の色の効果やイメージを少し紹介します
青:+冷静・知的・誠実/-冷たい・孤立・無気力
黄色:+元気・ユーモア・おおらか/-目立ちたがり・子どもっぽい
緑:+安心・自然・平和/-自分の意見がない・退屈
ピンク:+優しさ・母性・幸せ/-夢見がち・甘えん坊
オレンジ:+親しみやすさ・コミュニケーション・家庭的/-地味・野暮ったい
紫:+色気・魅惑的・クリエイティブ/-情緒不安定・現実逃避
ニュートラルな自分に戻る、白
忙しい毎日を過ごしていると、頭がごちゃごちゃして、自分が何を求めているのか分からなくなるときがありますね。そんなときは、一度、白でリセットする方法があります! 白はニュートラルな自分。すべての基点になる色です。
ありのままの自分を受け入れるという意味でも、白を身につけることで心が整います。
本書では、3週間、服から下着、食べる物まで何もかも、できる限り白づくしにしよう、と提案されています。
まるでティファニーの箱を包みこむ白いリボンのように、ふんわりと絶妙な結び方で、優しく結んだりほどいたりする感覚、と著者はいいます。
そうしながら、自分のバランスを整えていく習慣です。
「白生活」を続けてみると発見が?
何色にも染まっていない白に身を置いてみる。
「白生活」を続けると、2週間ほどでイライラが始まるか、前よりも心地よくなるか、何らかの変化がみられるそうです。もともと白に慣れていない人には、結構きつい習慣になります。
ただ、それが終わったとき、自分が本当に求めているもの・大事にしたいものが見えてくるといいます。白でリセットすることで、偏りのない心の目で自分自身を見つめなおせるのですね。
おぼろ月
大事なのは、「何かが違う」「合わないかも」と思ったとき、自分の「色の感覚」を信じて方向転換できること。自分の本当の想いに、耳を傾ける優しさが大切ですね。
さまざまな色を受け入れる感覚
本書を読んでみて、色を感じるというのは「小さな変化に気づくこと」だと理解しました。心に余裕がないと、頭の中で思考がグルグルしていて、色の移り変わりに気づくこともありません。
季節を感じるのも、旬の味を楽しむのも、色を五感で受け入れるのと繋がっています。また、さまざまな色を受け入れる感覚は、人間関係の変化にも対応できるでしょう。
おぼろ月
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
『いろ習慣』(七江亜紀/いろのひと®・カラーキュレーター®)
◆著者について
色のひと® /カラーキュレーター®
それぞれの色が持つ普遍の魅力を組み合わせ、独自の価値基準で、これからの新しい生活価値を提案する、ライフスタイル・クリエイター。企業やビジネスパーソンを対象とし、ファッション、食、インテリア等ライフスタイル全般のカラーコンサルティング、ブランディングを行う。(公式サイト『Luster―ラスタ』より引用)