自分の感情は自分の責任。他人の感情は他人の責任。
『うまくいっている人の考え方 完全版』(ジェリー・ミンチントン/著述家)より
自己肯定感がダダ下がり中の、おぼろ月です。あまりに心がグッタリしているので、18年間も愛され続けているベストセラー本を改めて読んでみました。
自尊心を高めるためのヒントが100も紹介されている本で、どの章から読んでも学びがあります。「今夜の名言」で紹介したのは、その中でも一番心に響いた言葉です。
意図的に相手を怒らせようとしない限り、その人の反応に責任を負う義務はありません。(その反面、“相手に傷つけられた”と感じても、相手は自分の意見を言っただけの場合もあります)
おぼろ月
この本の中から、わたしの心が軽くなった言葉を紹介していきます。興味を持たれた方は、ぜひ手に取っていてくださいね。
うまくいっている人の考え方 プレミアムカバー 紺 (ジェリー・ミンチントン)
自尊心とは?
著者は自尊心が人生のほとんどの局面に大きな影響を与える、と言っています。自尊心がなくなると、人間関係も悪くなり、幸福や平和を感じられなくなります。
では、どうして自尊心が欠如してしまうのか。それは、成長する過程での不快な経験が原因である、と著者は語っています。
・私は自分の人生を切り開くことができない弱虫だ。
・私は不完全な人間だ。みんなより劣っている。
・私は生まれつき欠点だらけの人間なんだ。
このような感情を抱くような経験が重なって、自尊心は失われていきます。心の中にある、この間違った思い込みを取り去ることが、自尊心を高めるために必要なのです。
おぼろ月
自分をけなさない
「自分は〇〇だ」と自分に向かって言葉をかけるとき、否定的なセリフは絶対にやめるべき、と著者はいいます。自分の短所ばかりを強調して、長所を無視することになるからです。
特に失敗をしたときは、自分が人間的に劣っていると考えがちですが、その場合も責める必要はありません。「いつも正しくあらねば」と肩ひじを張って生きる必要はないのです。
「正しくてもまちがっていても、自分は常に価値のある人間だ」と考えよう、と著者は語っています。
おぼろ月
自分のしたいことをする
わたしたちは成長する過程で、「人からどう思われるか考えよう」「迷惑をかけないようにしよう」と教わることが多いです。これは社会のルールを守るため大切だと考えます。
ただ、その結果、他人からどう思われるかを重視しすぎて、自分の生き方を周りに合わせてしまう傾向があるのです。
他人からの評価、称賛を得られそうな行動をする。周りが期待しているような生き方をする、など。これは「自分は他人よりも劣っている」という思い込みにつながります。
誰かが望む人生ではなく、自分が大切だと思うことを優先して生きたいですね。自分のやりたいことを犠牲にしてまで、誰かを喜ばせることはないのです。
おぼろ月
他人の感情は他人の責任
わたしがこの本の中で一番心に響いたのは、「自分の感情は自分の責任。他人の感情は他人の責任」という言葉です。
自分の言動や行動が原因で、相手が気分を害してしまったとき、必要以上に落ち込んで自分を責めるときがあります。
ただ、意図的に相手を傷つけようとしたのでない限り、自分を責める必要はありません。「他人の感情は他人の責任」。相手がどのような反応をするかは、自分にはコントロールできないことだからです。
わたしの経験ですが、最近仕事で「あなたは気が利かない」「周りが見えていない」といった内容の指摘を受けました。複数の作業を同時にするのが苦手で、自分の仕事に没頭しすぎたためです。
効率よく仕事ができず、人の作業を手伝っていると、自分の作業が時間どおりに終わりません。それを「仕事ができない」「こちらの負担が大きい」と思う人もいれば、「ていねいに作業しているから良い」と言ってくれる人もいます。
これは「相手の弱点を指摘する人が悪い」のではなく、相手が何を思うかは自由だということ。そして自分の感情も自由でいい、そう考えると心が軽くなりました。
おぼろ月
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。一部分しか紹介していませんが、自己肯定感が下がり気味の人は、この本を手に取ってみてくださいね。
『うまくいっている人の考え方 完全版』(ジェリー・ミンチントン 著/弓場隆・翻訳)
◆著者について
アメリカの著述家。多年にわたり経営者としてビジネスに携わるうちに「人が自尊心を高め、自らの価値を確信することが、人生における成功や幸福に直結する」ということに気づき、自尊心に関する研究をおこなう。
著書は『うまくいっている人の考え方』『心の持ち方』『じょうぶな心のつくり方』など多くが日本でベストセラーになっている(いずれもディスカヴァー刊)。<ディスカヴァーHPより引用>