日常生活の中に「これっていいな」「おもしろいな」と感じる瞬間をつくり出す。そんなことで自律神経は整い、気分は上向いていきます。
『整える習慣』(小林弘幸/教授・スポーツドクター)
新型コロナで生活が一変して、「コロナ鬱」といわれるように心や体の不調に悩まされる人が増えています。
自律神経に関する本をたくさん出版されている著者・小林弘幸さんは、コロナの感染リスクより「自律神経の乱れ」「メンタル不調」「筋力低下」のダメージが怖いと語っています。
今夜の名言のように、「これっていいな」と感じる習慣をつくり出すのも、自律神経を整えるコツです。
例えば、「毎日一枚の写真を撮る」という習慣。写真を撮るために散歩に出かけるなど、体を動かすキッカケにもなります。また、周りの景色に目を向ける心の余裕も生まれるでしょう。
この他にも自律神経を整える習慣について、本書から紹介していきます。
おぼろ月
持ち物を最適化する
いきなり第一章から衝撃的なタイトルで驚きました。例えばスマホが鳴り、鞄の中を探しても見つからない。あるいは持ってきたはずの資料がどこにも見当たらない、など。
「そんなちょっとした瞬間に、交感神経は跳ね上がり、血流は悪くなり、集中力は下がり、結果として仕事のパフォーマンスは著しく低下します」と著者は伝えています。
必要なものがすぐに見つからない、取り出せない環境というのは、自律神経の乱れにつながるのです。
また、鞄には徹底的にこだわり、自分にとって使いやすいものにするべきだと著者は語ります。他にも財布やペンケースなど、持ち物を最適化していくことが、集中力やモチベーションのアップにつながるそうです。
おぼろ月
シャツは「白一択」
スティーブ・ジョブズの黒いハイネックとデニム、マーク・ザッカーバーグのグレーのTシャツやパーカー。ふたりがいつも同じ服を着ていたのは有名です。
日々の選択肢を減らすことは、考えるべき事柄にエネルギーを注ぐために重要だと考えられています。そのため、成功者の本を読んでいても、服を統一する人が多いと感じます。(7日間分の服をハンガーに吊るしておく、という人もいました)
著者も、シャツは白・スーツは黒と決めているので、毎日の服選びにストレスがないそうです。女性だとスーツでない限り、毎日同じ服は難しいと思います。なので、わたしはトップスだけ白と決めています。
おぼろ月
見ざる・言わざる・聞かざる
「ストレスの9割は人間関係にあります」と著者がいうように、心が乱されるとき「人」がかかわっているのがほとんどです。
わたしは聞き役になることが多いので、人の悪口を聞かされる場面が増えます。著者と同じように心がけているのは、「知らない」「よくわからない」という態度で聞くことです。
愚痴を言う相手は共感してもらえるのを望んでいますが、「わたしもそう思う」などと言うと後悔する結果になることも……。
また、自分にかかわることが起こっていても、「とりあえず見ない、聞かない」というスタンスでいようと著者はいいます。芸能人でもエゴサーチをして、心を乱している人がいますね。
自分への評価を気にすると、どんな内容であってもコンディションが崩れ、自律神経が乱れてしまうのです。
おぼろ月
やる気がでないときは動く
「さあ、やろう!」と思っても、気分が乗らずにダラダラしてしまうことがあります。この場合、「気持ちを切り替えよう」とメンタル面で何とかしようとしても難しいですね。
やる気がでないときは、とにかく動いてみることが大事だと著者は伝えています。運動や散歩ができればいいですが、できないときは手を動かすだけで効果があります。
資料を揃える、封入作業をする、引き出しの整理をするなど。著者はまず「片づけ」をするそうです。気分がイマイチなときは、ちょっと周囲が散らかっているだけでも心が乱れるので、片づけ作業に入るのだとか。
長時間座り続けるのも死亡リスクが高まるので、こまめに立ち上がり、動くことを習慣にするといいそうです。
おぼろ月
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。他にも実践したくなる習慣がたくさん紹介されていたので、気になる方は手に取ってみてくださいね。
『整える習慣』(小林弘幸・こばやしひろゆき)
◆著者について
順天堂大学医学部教授。日本体育協会公認スポーツドクター。1960年、埼玉県生まれ。1987年、順天堂大学医学部卒業。1992年、同大学大学院医学研究科修了。ロンドン大学付属英国王立小児病院外科、トリニティ大学付属医学研究センター、アイルランド国立小児病院外科での勤務を経て、順天堂大学小児外科講師・助教授を歴任。自律神経研究の第一人者として、数多くのプロスポーツ選手、アーティスト、文化人へのコンディショニング、パフォーマンス向上指導に関わる。主な著書に『医者が考案した「長生きみそ汁」』(アスコム)、『自律神経を整える人生で一番役に立つ「言い方」(幻冬舎文庫)など多数。