1行書くだけ日記

今夜の名言

人の成長を決めるのは、持って生まれた性質ではなく、毎日起こる様々な出来事を題材にして、どれだけたくさんの気づきを得られるか、その回数を重ねていけるかということなのだと思います。

『1行書くだけ日記』(伊藤羊一/Zアカデミア学長)

あなたは1年前と今の自分を比べて、何か成長を感じられていますか?

わたし自身は悲しいことに、「もっと成長したい」「自分がやるべきことは何か?」と考えながらも、ここ数年間、変化がないように感じます。何かしら思考や習慣に変化があったかもしれません。でも、それを実感できるような出来事がないのです。

この本は、わたしのように「人生を変えたい」「やりたいことを見つけたい」と思う人にオススメの一冊です。生き方に変化を与える、1行書くだけ日記を紹介します。

おぼろ月

何度も日記はつけたけど続かない……。でも、この方法ならできるかも!?

振り返りの習慣を身につける

「自分にとってどういう意味を持つか」という視点で学ぶことさえできれば、何歳になっても変わることができるのです

日々の生活や仕事においても、本や映画などの作品に触れたときでも、文章にしなければ頭の中から記憶はどんどん消え去っていきます。

わたしたちは普段、「面白かった」「嬉しかった」「悲しかった」という感情が生まれても、「どんな意味があったのか」を考えることはありません。

1行日記を書いてみると、その日の行動を振り返ることができます。「なぜその行動をしたのか?」「その思いはどこからくるのか」を考えると、様々な気づきを得られるのです。

あるニュースを見て「嫌な気分になった」。それだけでも「どうして嫌悪感を抱いたのか」「自分は何が嫌いなんだろう」と思考を巡らせることができます。

起こったことを書くことで、その出来事を客観的にみられるようになるのです。意味が見いだせると、過去の経験はいいことも悪いことも自分の成長に変えていけます。

おぼろ月

漠然とした心のモヤモヤも、「悔しいの?」「うらやましいの?」と質問することで、思考が整理されていきますね

1行日記の書き方について

言葉にするプロセスを通じて、自分にとって必要な体験を取捨選択して、抽象化することができます

1行日記のやり方はとてもシンプルです。「毎日、その日に起こったことを書く。書いたことを振り返ってみる。これだけです」と著者はいいます。

日記を始めてもなかなか続けられなかった人も、

・1行書くだけでいい
・書く場所はなんでもいい
・言葉にすることが大事
・たくさんルールをつくらない

といわれると、何だか続けられそうな気がしませんか?

まずは、その日にちょっと気になったこと、新しく学んだこと、失敗したことなど何でもいいので1行だけ書きます。例えば「何気なく見た動物のドキュメンタリーのテレビ番組が面白いと思った。」といった具合に。

書く場所は、手帳でもノートでも、アプリやウェブ上のカレンダー入力でも構いません。大切なのは言葉にすることで、自分の体験を抽象化できるのです。

また続けるためにルールをつくらず、1日2日書き忘れたとしても、後でまとめて書いてOKです。「書き忘れた日があるから、もう辞めた」とならないように、ルールはゆるくしておきましょう。

おぼろ月

さっそく10月1日から続けて、4日目に書かずに寝てしまった(まさしく3日坊主)。でも再チャレンジ!

1行日記の振り返り方法

ただ目の前を過ぎ去っていく様々な事象も、すべて自分事として考えることができれば、そこから多くのことを学べます

1行日記で大切なことは、「振り返り」です。「自分にとってそれはどんな意味がある?」という問いかけが重要だ、と著者は語っています。

例えば先ほど例に出した「何気なく見た動物のドキュメンタリー番組がすごく面白いと思った」という日記の意味を考えます。

・自分にとっての意味
「普通は生きられないような海底でも、生活できるように進化した生物を見て、生命の可能性を感じた」
・そうか!
「自分は生物の進化に関心がある」
・やってみよう
「書籍も読んで知識を広げたい」

このように日々の出来事から「自分にとっての意味」「そうか!(気づき)」「やってみよう(実行)」につなげていくのです。

著者は、「自分にとっての意味」からは記録せずに頭で考えるだけにしているそうです。言葉にしてしまうと思考が固定化される、といいます。時間をおいて振り返ってみたとき、同じ行動でも意味が違ってくることがあるのです。

書くことが苦でない人は、「自分にとっての意味」「そうか!」「やってみよう」などのプロセスを毎日書いて構いません。言語化にすることで、自分の本当の感情に気づくことができるのです。

おぼろ月

あとで読み返して、「そうかっ!」と意味に気づくことがあるんですね

まず行動するのが大事

インプット→アウトプットよりも、アウトプット→振り返り→インプットという順番のほうが、圧倒的に成長スピードが速い。これが僕の実感です

何か新しいことを始めようとするとき、多くの人はインプットから入ろうとします。

でも「速く走るようになりたい」としたら、走り方の本を読むより、まず走ってみて振り返る。そして「もっと楽な呼吸法はないか」「どんなふうに手を振るといいのか」と考え、必要な知識をインプットするほうが効率がいい、と著者はいいます。

わたしも書籍を読むだけで満足してしまい、行動やフィードバックをしないことが多くあります。まずはアクション。振り返りをして、それから必要な情報を取りに行けばいいんですね。

貴重な時間が失われていかないように、素早く行動をして、その体験から学ぶことが大切です。1行日記を使うと、気づきだけでなく「これからどうするか」のアクションにたどり着けます。

おぼろ月

この本を読んで、すぐに1行日記を始められたのは良かった。まずはやってみる!

簡単に1行日記の書き方を説明しましたが、本書では「振り返り」の方法について詳しく説明されています。興味をもった方はぜひ、この本を手に取ってみてくださいね。

『メモの魔力』『ゼロ秒思考』などを読んでもアウトプットが続かなかったわたしですが……。「1行日記」ならできそうな気がする~! 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

◆参考文献
『1行書くだけ日記』(伊藤羊一・いとうよういち)

◆著者について
Zホールディングス株式会社Zアカデミア学長/ヤフー株式会社コーポレートエパンジェリストYahoo!アカデミア学長。株式会社ウェイウェイ代表取締役。東京大学経済学部卒。グロービス・オリジナル・MBAプログラム(GDBA)修了。1990年に日本興業銀行入行、企業金融、事業再生支援などに従事。2003年ブラス株式会社に転じ、事業部門であるジョインテックスカンパニーにてロジスティクス再編、事業再編などを担当した後、2011年より執行役員マーケティング本部長、2012年より同ヴァイスプレジデントとして事業全般を統括。かつてソフトバンクアカデミア(孫正義氏の後継者を見出し、育てる学校)に所属。孫正義氏へプレゼンし続け、国内CEOコースで年間1位の成績を修めた経験を持つ。2015年4月にヤフー株式会社に転じ、次世代リーダー育成を行なう。グロービス経営大学院客員教授としてリーダーシップ科目の教壇に立つほか、多くの大手企業やスタートアップ育成プログラムでメンター、アドバイザーを務める。2021年4月より武蔵野大学アントレプレナーシップ学部長に就任。※本書より引用




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